自宅療養期間ってケースや時期によって大変苦しい期間でもありますが、
思わぬ形でまとまった時間ができる期間でもありますよね。
コロナウイルスやメンタル不調などで自宅療養されていて、
読書でもしてみようかと考えている人にぜひ読んでほしい書籍をご紹介します。
自宅療養中って快復に向かうと時間ができますよね
自宅療養期間中、何をして過ごすことが多いでしょうか。
「安静にして身体を休める」、「栄養のあるものを食べる」、「リラックスして心を落ち着かせる」、「好きな音楽を聴く」といったしっかりと休息をとる段階から、「テレビやDVDを見る」、「ゲームやネットショッピングをする」、「自己学習に励む」、「家事や部屋の片付けをする」といったアクティブに休養をとる段階があります。
元気になってくると、これまで仕事に一生懸命だった人でも時間を持て余してしまい、ダラダラとSNSを見てしまったり、アプリでゲームやマンガにハマってしまったりすることも多いですよね。
自己肯定感が下がることも
ついつい、スマホを使いすぎてしまうと悪いスパイラルに陥る可能性があります。
夜遅く寝る直前までスマホが手放せず睡眠の質を下げてしまったり、長時間同じ姿勢を取り続けて肩や首、腕や指が痛くなったりして、些細なことでイライラしたり面倒になったりします。
「朝起きれない。体内時計が狂う。昼寝が多くなる。夜眠れなくなる」といった日々が続くと、非生産的な毎日を過ごしてしまっている自分が嫌になり自己肯定感が下がることもあります。
自宅療養中に読書がおすすめな理由
そんなときにおすすめなのが、読書です。
あまりお金をかけずに、自己肯定感を高めながら、知識という人生の資産を増やすことができます。
普段はあまり本を読まないという人も、たっぷりとある時間を使って、この機会に読んでみるとよいです。詳しく理由を見ていきましょう。
お金がほとんどかからない
かくいう私も、新型コロナウイルスの罹患とメンタル不調での休職の経験があります。
コロナの際は、軽症だったので3日ほどで症状は治まり、暇な時間を持て余していました。メンタルでの休職中は、日常生活が支障なく送れるくらいに復調したあとは時間がたっぷりとできました。
あまりに暇なので、ゲームやスマホ漫画でもと、いくつかのアプリをダウンロードしてやっていました。無課金だとライフの回復を待たなければいけないため、複数のアプリを順繰りにして遊んでいましたが、「広告が鬱陶しい」、「すぐにやりたい(続きを読みたい)」気持ちに負けてしまい、けっこうな金額を課金してしまいました。
読書であれば、かなりの低コストで楽しむことができます。
- 外出制限がなければ、図書館でタダで読める
- アマゾンプライム会員であれば、Prime Readingでタダで読める
- Kindle Unlimitedやaudibleに登録すれば、30日間タダで読める
お試し期間に解約をしてしまえば、実質タダで楽しむことが可能です。
▼Kindle Unlimitedとは?
▼audibleとは?
自己肯定感が下がらない。むしろ高まる
前述のように無為な時間を過ごしてしまっていた筆者ですが、
少しだけでも読書を取り入れたら毎日の充実感が変わりました。
もともと、読書が好きなタイプではなく必要に応じて読むタイプだったので、
読むことで「やるべきことができている」という達成感を感じることができました。
コツとしては、「①目標を決める」 「②決して背伸びはしない」 という2点です。
マンガで解説されているビジネス書や自己啓発本のベストセラーから興味のあるものを選び、
「1日5ページ読む」、「毎日寝る前に5分だけ読む」と達成可能な目標を定めましょう。
これを3日継続できるだけで自信になり、「今日も一日無駄にしてしまった」という気持ちが低減されます。
3日以上の療養期間が残っている場合には、「読む量を増やす」、「朝活で読む」、「日記やSNSで内容をアウトプットする」のがおすすめです。
ますます自信がつき、継続できていることが自己肯定感を高めてくれます。
人生の資産が増える
自宅療養中に読書がおすすめな理由の最後は、「人生の資産が増える」です。
療養期間中って、何か後ろめたさがあったり、足踏みしてしまっているようで不安になったりしませんか?私の場合は、「周りが頑張っているのに自分だけ休んでしまって申し訳ない」という気持ちだったり、「休んでいる=周りから置いていかれる」という固定観念だったりが強かったです。
「今は休むのが仕事だ」と割り切り、「せっかくなら普段できないことを楽しもう」と自分なりに娯楽に興じてみたわけですが、満たされていませんでした。それが、読書を取り入れることで、「休みながらも人生に役立つことを学んでいる」という気持ちになることができました。
休職期間中は、読書を毎日継続することで知識が増え、それまで問題だった考え方に気がつくことができました。休職期間は自分の人生にとって不可欠だったなとまで思います。
運命の1冊に出会った 〜精神科医が見つけた3つの幸福
療養期間中に読書を続ける中で出会ったのが、『精神科医が見つけた3つの幸福-最新科学から最高の人生をつくる方法』です。
『アウトプット大全』、『ストレスフリー超大全』等のベストセラーの著者、樺沢紫苑さんの本です。
「幸福とは脳内物質」、「幸福論ではなく実用書」という説明に惹かれて、手に取りました。
知らず知らずに成功を追い求めようとしていた自分は幸せを勘違いしていただけなんだと気がつくことができました。
- 高い目標に向けて努力してきた過去がある
- いつも満たされない気がする(一抹の寂しさ、むなしさがある)
- 心に空いた穴がふさがっていない
- 結局、やりきれなかったこと、成し遂げられなかったことがある
- 裏切られたり、裏切ったりした過去がある
このような方には「絶対に買い!」な1冊です。ぜひ試してみてほしいです。
※ちなみに、アマゾンプライム会員であれば、Prime Readingで無料です。
Kindle Unlimitedやaudibleに登録し30日以内に解約すれば無料で読めます
3つの幸福とは?
この本では、幸福に関わる脳内物質として、「セロトニン」、「オキシトシン」、「ドーパミン」の3つがフォーカスされています。幸せとは、これらが十分に分泌されている状態だといいます。
それぞれどのようなものなのか、簡単に見ていきましょう。
セロトニン的幸福 〜「心と体の健康」の幸福
セロトニン的幸福とは、心と体の健康の幸福です。
「体調がいい」「気分がいい」という状態。または、「清々しい」「爽やか」という気分や体感。
逆にセロトニンが低下すると、気分が暗くなったり、感情のコントロールができなくなります。
予防や生活習慣などの努力をしないと、あっけなく失われてしまうのがセロトニン的幸福で
失って初めてありがたさがわかる幸福といえます。療養中のときは、痛感しますよね。
オキシトシン的幸福 〜「つながりと愛」の幸福
オキシトシン的幸福とは、つながりと愛の幸福です。
友情、人間関係、コミュニティへの所属、ペットへの愛着などが関係します。
誰かと一緒にいて「楽しい」「うれしい」「安らぐ」ことを指します。極めて日常的なものです。
これが失われた典型的な状態が「孤独」「孤立」です。結果として「寂しい」「満たされない」「楽しくない」「疎外感」につながります。人間関係や夫婦関係がうまくいかない場合もそうです。
職場は、給料を得て、自己実現する場=ドーパミン的幸福(後述)でもありますが、
最低限の人間関係がなければ、そもそも安心して働くこともままなりません。
ドーパミン的幸福 〜「成功」の幸福
ドーパミン的幸福とは、お金、成功、達成、富、名誉、地位などの幸福です。
高揚感が伴い、思わず手を上げてしまうような「喜び」「楽しさ」「達成感」のことです。
行動や努力という対価の結果、「何かを得る、達成した喜び、幸せ」ともいえます。
ドーパミンは私たちのやる気の源でもあり、これが出るから努力ができ、成長ができます。
私たちは、これに囚われすぎてしまっています。成功を絶対視するあまり、心と身体の健康や人とのつながりをおろそかにしてしまってはいないでしょうか。私が気が付かされたのはまさにこの幸福と、他の2つの対比からです。「成功」がなくたって、幸せにはなれるし、そもそも気が付きさえすれば、すでに幸せなのです。
読んだあとの変化
私は、「しっかりと療養できれば、今のままでも十分に幸せなんだ」と気がつくことができました。
書籍内では、具体的な方法論が記載されています。実際にそれらを実践した効果をまとめました。
寝付きがよくなって不眠が改善された
寝る前にポジティブなことだけを3行で日記に書くことが推奨されています。
実際にやってみると、効果てきめん。書くときにネガティブな事柄や反省点がたくさん思い浮かぶのですが、それを無視してポジティブなものだけを書きます。些細なことでよいのです。
「意外によい一日が過ごせたかも」、「明日もなんとかなる」と不安を感じにくくなり、寝付きがよくなりました。メンタル不調には、睡眠の質が重大なので、本当に救われました。
人間関係、家族関係が良くなった
ポジティブなことだけでなく、親切にできたことを日記に書くというのも推奨されています。
これは、意識しないと実施できず、日記に書けません。
だからこそ、家族や友人知人に「何かできることはないかな?」という意識で接することができます。
育児や家事のことで衝突しがちだった夫婦関係にもプラスに働き、これも大きな変化でした。
心が満たされるようになった
さらに、感謝したこと、感謝していることを日記に書くことも推奨されています。
実際に「ありがとう」と言えるのが一番なのですが、言えない日があっても行動や存在の「有り難さ」を再確認することができます。「いま」に感謝することで、満たされない何かを満たそうと追い求める愚かさに気が付きました。心が満タンだからこそ、ドーパミン的幸福を追い求めて、行動し努力することができます。
まとめ
自宅療養期間に時間を持て余している人向けに、「3つの幸福」をご紹介しました。
「なぜかいつも満たされない」、「心から楽しめないときがある」、「頑張ることに少し疲れた」という人は、騙されたと思ってぜひ読んでみてください。人生観が変わりますよ!
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